第二試合は対「名寿備桜」戦。「なすび・さくら」と読むらしい。桜のほかにも松・竹・梅があり、「名寿備」というのはそこそこの規模のクラブのようだ。成績下位のチームなので大丈夫だとは思うが、ここで都合によりA澤さん、A木さん、Y君が帰ってしまうので、油断をすると痛い目に遭うと思い、大将として再び気合いを入れ直して臨んだ。
しかし、終わってみれば6-1だった。あまりに気合いを入れすぎて、だいぶ実力差のあった相手に対してひたすら慎重に指し、何もさせずに完封勝利したので神経をすり減らし、エラく疲れた。
というか、相手は年配の方が多く、楽しく将棋を指しに来ている感じだったのに、新規参戦で全勝だなんだと気合いを入れまくっているフェレットのように赤い目をした若いメンバー揃いのうちみたいなチームが勝ちに執着してぶつかる、というのは後から考えると滑稽だったかもしれない…。俺の相手も、隣の副将のM本君の相手も、対局中はずっと苦悶の表情を浮かべていた。悪い事をしたかも…(;´Д`)