社団戦二日目 第三試合

投稿者: | 2004年7月18日

 第二試合は対「千葉大ピーナッツ」戦。千葉大勢の二軍だが、昔の主力も居て油断はならない。事実、初日は1勝しか挙げていないものの、勝ち数が12ということで簡単に負けてはいないことがわかる。

 実際、難しい勝負となった。俺の大将戦は、先手番だったものの、流行の後手番一手損角換わりをやられて駒組みに苦心した。当然のごとく手得を活かして棒銀を繰り出したものの、54角、38角と打ち合ってにらみ合いとなった。居玉のまま42飛と回るなど、かなり指し慣れていることが伺われる。その後、馬を作ってすぐに65で角交換となり、45歩、同歩、同飛から65飛と歩をかすめ取られた。こちらも棒銀を捌きに行ったが、27歩、同飛、49角からじっと38に馬を作られ、どうもぱっとしない。

 ふと横を見ると、副将のY君が、手が滑ったのか角をタダ取りされていきなり敗勢になってしまった。彼でもこういうことになってしまうのが勝負のこわさだろう。しかし、勝ち目のない将棋を懸命に指していたのは立派だった。団体戦においては、必敗だからといって、早々と潔く投了してしまっては周りの士気に影響するのだ。

 自分の将棋に戻る。26の飛車をいじめに来る筋が嫌味となっていたが、攻められる駒を攻めに活用するしかないと思い、果敢に攻めに出た。居玉の金開きで、62の飛車の小ビンとなれば、53を攻めるしかない。攻防に44銀の中段銀を放ち、42玉に56飛と転回した。相手は秒読みの中、63金と上がって受けたが、用意の鬼手、64角を放ってペースを掴んだ。しかしそれで優勢というわけではなく、飛車の取り合いとなればこちらも69玉型なので不安がある。向こうも桂香を拾って馬を活用し、まったく譲らない。

 ついには、こちらも秒読みに突入した。駒に不足はないのだが、どう手をつけるかに苦慮した。飛車を54-34-37と大転回して馬と差し違える筋を発見して、どうにか寄せが見えたが、難しい終盤だった。最後は最短の寄せから即詰みに討ち取ったが、詰むまで指した相手の大将には執念を感じた。好勝負だったと思う。

 あとで訊いてみれば、3-3で残ったのがこの大将戦だったという。ぜんぜん周りを見ている余裕などなかったなあ。4-3でぎりぎりの勝利。これで3連勝!

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