WD15EARSの性能を計測

投稿者: | 2010年4月15日

内部処理を4KB/sectorで行うというWD Caviar Green (Advanced Format)シリーズのハードディスク、WD15EARSを調達したので性能を見てみる。昨日の記事の通り、OSはFreeBSD 8/amd64、接続インターフェースはeSATAである。
まず、単体のraw書き込み性能を見てみる。

つまり100MB/s弱だ。eSATAインターフェースカードで律速していないかは、後日内蔵SATAと比較するとしよう。
それでは、一台まるごとZFSにしてbonnie++で測ってみる。

…うーん、シーケンシャル書き込みが58MB/sとはちょっとさびしい。
ところで、このディスクはどのように諸元情報を返しているのだろうか。

古いOSの互換性のためなのか、physical sector sizeも512Bと返しているようだ。ジャンパー設定を調べたが、残念ながらこれを変えることはできない模様。
それでは、GEOMを使って4KB/sectorでアクセスするようにしてみよう。

おー。シーケンシャル書き込みだけ見ても68MB/sと15%以上もスループットが向上し、latencyも大幅に改善した。
さらに、2台でストライピングしてみるとこうなった。

シーケンシャルで94MB/s。不満は残るがとりあえずよしとしよう。
ところで、gnop(8)の設定は保存されないので、起動するたびに設定する必要がある(つまり、起動用のシステムを構成するボリュームでは使えないと思った方がよさそう)。というわけで、こんな風なスクリプトを書いて/etc/rc.d/に置き、

/etc/rc.confに設定する。

これで無事、nopデバイスが起動時にできるので、好きに使ってプールを構成すればいい。
外付け箱にはとりあえず3台積んでストライプし、内蔵している移行元HDDからのそこへのコピーが済んだら、古い内蔵HDD群を換装してada[0-2]にそれぞれattachすれば、RAID1+0のような構成になるだろう。空いたスロットには、起動ドライブのミラーボリュームを入れるつもり。
メンテナンスに入るときに、ホットスワップもテストしてみたい。夢が広がるよ!

WD15EARSの性能を計測」への3件のフィードバック

  1. ピンバック: 工夫と趣向と分別と。

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