ドライブドア EX35PM4B-PEがFreeBSD 8で使えた

投稿者: | 2010年4月14日
センチュリー ドライブドア SATAボックスレイド EX35PM4B-PE

ドライブドア SATAボックスレイド EX35PM4B-PE

自宅のメインサーバとして、HP ML115 G5をFreeBSD 8/amd64で運用している。フルZFS構成で、大事なデータはraidz2プール内に置き、バックアップはsnapshotで取るようにして数ヶ月。snapshot作成に時間が掛かり、パーティショニングの柔軟性も低いUFS2に比べとても管理が楽になった。

まだHDD故障を経験していないが、(zfs send & receiveで別ディスクにバックアップを取った上で)わざと1台のデータを破壊してデグレード状態で動作すること、さらにもう1台壊してもちゃんと動くことまでは検証できている。
先日、netatalkでTime Machineサーバに仕立て上げ、何台かあるMacのバックアップを担わせるようにしたところ、残容量が非常に心許なくなった。さらに、おんぼろHDD 2台を活用して作ったNASの寿命もそろそろ心配になってきたのでファイルサーバも集約したいのだが、そうするには容量が圧倒的に足りない。
今ML115 G5に入っているのは、先々代のサーバから引き継いで使っているHGSTのDeskstar T7K500の群れだが、こいつらの低いゴリゴリ音は実によく響いてうるさい。設置場所はリビングルームの端、レンジ台の脇の隅っこだが、音はけっこう気になる。
ということで、大容量のHDDを新調して移行しようと決めた。停止時間を短くするには稼働中にデータコピーを行う必要があるが、USB 2.0に数台ぶらげて書き込むのはスループット的に難がある。ハードウェアRAIDを備えた箱もあるが、あまり期待はできない。移行後の使い出も考えた結果、最近のFreeBSDでは使えるらしいeSATA port multiplierに対応した外付けHDD箱を買うことにした。
価格が手ごろでeSATAインターフェースPCIeカードも付属しているというセンチュリー ドライブドア SATAボックスレイド EX35PM4B-PEを購入。事前の調べで付属のカードに載っているのはFreeBSDでも対応しているSiI 3132だと分かっていたが、port multiplierについては同じチップが載っていてもカードによって動かないものもあるという話もあり、また見つかる事例はSATAの話の方が多く、出たとこ勝負だった。
…が、動いたよ!OSバージョンは先月初旬の8.0-STABLEだが、たぶん8.0-RELEASEでも行けるだろう。(7.xは、MFCされていないのできっと無理)
何も設定しないとataドライバがSiI3132を掴んでしまって動かないので(最初気づかず絶望しかけた)、以下の行を/boot/loader.confに追加する必要がある。(あるいはdevice siisでカーネルに静的に組み込んでもいいだろう。probe後では遅い。)

これで、以下のようにada0, ada1, ada2, ...として認識される。

これで積めるHDDの台数制限がなくなったので、みみっちくraidz2するのはやめてmirrorの連結(いわゆるRAID1+0相当)にするつもり。
なお、HDDは見ての通り4KB sectorのWD15EARSなので、アラインメント問題が待ち受けている。それを含めた性能の評価と、期待のホットスワップの可否検証はまとまって時間が取れるときにするつもり。とりあえず動いてほっとした!(・∀・)!

ドライブドア EX35PM4B-PEがFreeBSD 8で使えた」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 工夫と趣向と分別と。 – WD15EARSの性能を計測

  2. ピンバック: 工夫と趣向と分別と。 – FreeBSDでeSATAのホットスワップは…

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