ついに来たよ入れ替え戦。もっとも、二日目に負けまくった時点で真ん中より上に出るのは難しくなっていて、無条件降級圏からは何とか脱して、入れ替え戦を目指して頑張ろうという感じだった。
とはいえ、三部スタートから連続昇級して去年は一部を戦った我々だ。惜しくも入れ替え戦に敗れて落ちたものの、個々が少しずつレベルアップすれば十分やれるという手応えはあった。メンバー事情が苦しいとはいえ、いくらなんでも三部に落ちるわけには行かない。
その入れ替え戦では、初めての後手番を引いた。相手の年配のおじ(い)さんがあまりに早指しなので、疲れていたこともあって手なりで応じてしまう。角換わり石田流に、大した工夫もなく棒金に構えて膠着状態に。いきなり作戦負けしてしまったのではないかと後悔したが、気持ちを立て直して飛車にプレッシャーを掛ける好手順を発見。ノータイム指しの応酬の末、なんと35歩で飛車を詰ます格好に。これには隣で見る仲間達も心の中で苦笑したに違いない。そしてここから一手一手慎重に指すのが大人の勝ち方。暴れてきたところを裏手から一気に寄せて完勝。最後、あと三手詰のところで投了前に五分も長考されたが、礼に始まった一年を礼で終えるべく、感想戦は長々と付き合った。
さて、周りの星を数えると2-1で、ほどなっく隣のM本君が勝って3-1ということらしい。残る三局を見ると、K部君の将棋は手数は掛かりそうだがおそらくジリ貧、I木さんのはうまく指せば一手勝ちだが受け間違えば一手縮まって負け、M川君のはどうやら一手勝ち、という見立て。このうちひとつ勝ってくれればいい…。
ところが!K部君が穴熊に届かない粘りを続ける中、M川君はギリギリ一手勝ちの斬り合いに向かうも追い間違えて混戦に陥り、I木さんは自玉がほぼ必死で相手に詰みがない!まさか三つとも負け?!
嫌な汗をかいていたところで、なんとI木さんの最後のお願いに相手が受け間違えて頓死!!電光石火の逆転劇で残留が確定した。まもなく残る二戦は自軍が敗れて通算4-3。薄氷の勝利だった。我らの二軍チームが3-4だった相手だそうなので、するとなにか。二軍と一軍の入れ替え危機でもあったのか!
というわけで、無事二部に残ることができた。おつかれ!!来年は昇級争いに加わるべく精進しようと心に誓う。毎月プロの先生(しかも一流揃い)に教わる場もできたそうなので、積極的に参加したいなあ。