社団戦最終日 (2) 〜 第一試合

投稿者: | 2007年10月28日

 初戦、オーソドックスな四間に振られた。居飛車編しか読んでないのに!この大会では、四間飛車はほとんど見ない。居飛車が七割で、振り飛車も力戦形ばかり。ひさしぶりの対四間飛車で急戦で行く自信はないので居飛穴にした。

 しかし手順の組み立てがまずく、石田流に組まれたところではものすごい作戦負け。3筋をヘコまされて相手の44角と35飛が大いばり。引き角も窮屈で、頼りは四枚穴熊のみ。相手は53歩保留の銀高美濃で左金は32にいるが、こいつを右辺に寄せられては何もできなくなる。やむなく24歩から飛を換え、24同角に27飛21飛35角同角21飛成53角成と大捌き。75に位を張っているのでプレッシャーはあるものの、相手だけダイレクトに桂香を拾える分、明らかに悪い。でも、悲観はしていなかった。どうせ秒読みになるから、香一本以内の差で耐えればチャンスは来るはず。

 ここから、相手が過度に慎重になってくれたのは助かった。龍を21に置いたまま、ふつうに飛車を下ろして桂香を拾われたら何もできなかったと思う。52歩44馬24龍55馬54金とこちらの馬を追い返してきたが、25歩を利かして龍を封じ、28馬と引く展開になってこれは粘れると思った。そこから少しずつポイントを稼いで、結局ただで取られる運命だった桂香は相手のそれと交換になり、穴熊の金を剥がされるも下段香に底歩で耐え、ついに、二枚目の馬を作って龍と差し違えることに成功。

 ただ、逆転とまでは行かない。鉄壁の五枚美濃を前にこちらも龍馬を自陣に引きつける展開になる。お互いと金も作りづらく、争点がないのでこちらからは攻めがない。だが、時間がない中ではそれがラッキーだった。

 業を煮やした向こうが歩を伸ばし、香を据えて玉頭戦になったのだが、戦力は互角だけに、穴熊の遠さ、低さが生きる展開だ。攻めをいなして美濃を頭から83歩、84歩と叩く格好になっては、左に厚い囲いはもはや木偶だ。最後は並べ詰めに討ち取って勝利。

 そしてチームの星を聞くと、なんと4-3で勝ち!これで無条件降級はほぼなくなり、あとひとつ勝てば残留確定っぽい。みんながんばった!

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