棋聖戦開幕

投稿者: | 2004年6月17日

 レイカーズ時代が終わり、パ・リーグも終わりそうだが、将棋界においては先日、森内の名人位奪取により長かった羽生時代がひとまず終焉した。森内時代の今後を占うのが、今回棋聖戦にて初めて実現した佐藤康光との番勝負の内容である。わくわくするね!

 さて、第一戦は矢倉となった。後手佐藤の森内流に対し、先手の森内は37銀戦法。しかし、△73桂▲26歩△95歩▲25歩、というのはこう指すものなのかな。その後の左辺の73桂型をついた動きには納得だが、右辺の、特に右銀の動きがいまいちよくわからない。結局48銀まで引いているし、果たして計算ずくなんだろうか。対する佐藤は、端の棒銀を警戒したのか、入城せずに△52玉と構えた。素人目には不思議な展開に興味津々。こういう一風変わった序盤は一日制ならでは、かな。

 中盤を迎え、玉形が不安定で攻め駒も頓挫している佐藤陣を見透かしたかのように、森内は一見玉から遠い1筋を攻める。この距離感はすさまじいなあ。端を破れば何度でも24歩からと金を作れるということなんだろうけども、その判断についての自信がすごい。確かに佐藤は角銀が使いづらい上、使えたとしても今度は玉が薄くなるので指しきれないということか。うーむ。

 と思ったら、桂を外してあっと言う間に眠っていた自桂を活用し、銀桂交換に持ち込んでしまった。さらにその銀が角と交換になった。わらしべ長者だな…。そして息もつかせず猛然と玉頭攻め!自玉も薄いのにすごい自信だ。佐藤の逆襲をしのぎ切れるのか?!

 と思ったら寄せられてしまったYO…。ぴったり詰みじゃん…。森内もたまには先手で負けるんだね。ま、こんなこともあるか。

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