さて、あごの準備運動が済んだら、しん芯を焼きます。ものすごくきめの細かい、それでいて脂も筋も少ない、透き通るようなピンク色の肉。ももの下のしんたまという部位の真ん中部分らしい。
ほどよく焼けたところを口に運ぶ。実にやわらかい…。ゆっくりと甘噛みすると、しっとりとした身に含まれた肉汁が口中に広がる。ンまあ〜〜〜いっ!そう、こんな肉を食べに来たんだよ!
続いてロース。店内の柱には「ロースが一番!」の張り紙があるが、おっしゃる通り。ロースの歯ごたえと味わいは、牛肉の醍醐味そのものだ。
このあとも魅惑的な肉が続くだろうし、ほかにも試しきれないほどさまざまな肉があるだろう。でも、いつもこのロースがいてくれれば安心だと、そう思った。
次に、三角バラを焼いた。これは特上カルビの部位だが、さすがに脂の乗り方がすごくて、ちょっときつかった。でも、こいつで白ねぎを巻いて食べるとうまいんだ…。
言い忘れたけど、なす、ねぎ、ししとう、ピーマンといった野菜もおいしいので、ちょっとでいいから追加で頼めるといいなあ。
タレの皿や網を替え、再びハラをつまんで口の中をさっぱり。そして、期待の友三角を焼く。しん芯と近い部位だが、より脂のサシが鮮やか。その分、切り方も薄いので食感はだいぶ違う。しかし、薄くても味は濃い!写真を撮ったはずなんだけど、見つからなくてがっかり。
さて、これで最初の肉盛りを一通り食べたことになる。一人3,600円と多少値は張るものの、それに見合う感動があった。すばらしい。
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