FreeBSD 4.11→6.2の移行作業ではまった点をいくつか書いておく。
- Packageの
krb5
が入っていると、システムのkrb5との混在が原因でビルドがこけるので消す。 -
textproc/libxml2
でWITH_THREADS
を有効にしてはいけない。WITH_THREADS
を有効にすべきなのはlang/python24, lang/ruby18
およびlang/perl5.8, www/apache22
。前者2つはmake config
で設定できる。後者2つは/usr/local/etc/pkgtools.conf
で設定する。 - 「
Cannot do `initialize' in Term::ReadLine::Gnu at ...
」のようなエラーが出たら、それはlibreadline
の混在のせい。Packageのreadline
は消して、devel/p5-ReadLine-Gnu
をリビルドして入れ直す。(もちろんreadline
を使うその他すべても) - 「
Weak references are not implemented in the version of perl at ...
」のようなエラーが出たら、それはPerl本体とScalar::List::Utils
の不一致のせい。lang/p5-Scalar-List-Utils
を入れ直す。この問題は、svk
ビルド中のPerlIO::via::dynamic
の検出失敗などの形でも現れる。 - Subversionのportsは構成がいけてない。素のパッケージ、Perlモジュール入りパッケージ、Pythonモジュール入りパッケージ、と三つあるが、
devel/subversion
を-DWITH_MOD_DAV_SVN -DWITH_SVNSERVE_WRAPPER -DWITH_PYTHON -DWITH_PERL -DWITH_RUBY
と全部入りで作れば重複して入れる必要がない。pkgtools.conf
のMAKE_ARGS
でそう設定し、ALT_PKGDEP
でdevel/subversion-perl
やdevel/subversion-python
への依存をdevel/subversion
振り替えよう。