いやー、久しぶりに生の音楽を聴きに行ったよ。むぢゃ、ダムダム団、内核の波の競演です。濃かった!
トップバッターはむぢゃ。金澤美也子のハードコアボーカルバンドだが、ぶっちゃける*しろうも絶叫発狂満載なのでどうさらに過激化するのか興味があった。そういえば、入場のときに名前を名乗っているのに「お客様のお名前は?」と何度も訊かれて不思議だったのだが、後で気づいた。俺の名前とそっくりじゃん…。ぜんぜん曲を知らないので最初は入っていけなかったが、三曲目くらいから馴染んできた。絶叫と轟音のハードコア部と、秩序だちつつもへんてこな変拍子部とが、「狂」と「躁」を鮮やかに奏で分ける。ずっと聴くにはしんどいという問題と、る*しろうがおとなしく感じられるという感覚破壊の大問題があるが、折りに触れてチェックしていきたい。
続いてはダムダム団。こいつらのロックはハートがあるよ!ハイテンションでぶんぶん癖球を投げてくる様は胸がスカッとする。バッティングマシーンは要らねえ。ところで、新しいベーシストはまだダムダム団のオーラをまとえていない気もするが、プレイは安定していて力強かった。新曲もよかったし、バンドとして前回見たときより確実に進化している。ボーカル・ギターは野太さを増し繊細さも身につけ、ドラマーのハイテンションとシュールな言動はもはや「安心して見ていられる」までに昇華し、客にも認知されている。今後の彼らにもさらに期待!
トリは今回のメイン、内核の波。機材もセットリストも来月下旬開催のメキシコのBajaProgのプレビューになるらしい。それにしてもFOCUSやUnivers ZeroやTony Levinと対バンてすごいな!幕が開いて全員いつもの血染めの白衣で登場…と思いきや、”ちびっ子”フルートが着物で登場。なんか垢抜けた感じで素敵!こういう和の演出から曲目から、確かにメキシコ仕様だった。予想以上にヘヴィな曲中心で、大作”Shell”も完全演奏。個人的には弾きまくり吹きまくりユニゾンピロピロギュルギュルの曲も好きだし、トランペットも導入したムーディな曲も好きだけど、何がラテンの太陽の下でライブ向きかを考えればこれはいいチョイスだと思った。単なる超絶プレイにとどまらず、悪が付くほどノリまくり、馬鹿が付くほど騒ぎまくり、楽しすぎワロタ。メキシコでも大観衆に乗せられてさらに突き抜けてくれるに違いない。ロックだぜ!!!
演奏終了後、物販コーナーに寄る。ほとんど持っているので迷ったけど、むぢゃの女性陣が直々に売っていたのでDVDを二枚買って帰った。充実の3時間半でした。