母校へ

投稿者: | 2004年9月14日

 夕方、M川君の誘いで母校のクラブハウスを訪問した。M本君も来て、3人のOBで後輩たちを指導する。強化指定選手を相手に三間飛車、矢倉46銀など、最近あまり指していない戦法をいくつか試した。M川君はしばかれまくっていたが、自分も含めてみんな将棋が好きだなあ。

 自分らの代に部への昇格を果たして以降、何度か危機はあったようだが、生徒数の少ないこの学校で20人を超える部員を擁しているというのはすばらしい。OBとの交流やプロ棋士による指導合宿もやっているし、蔵書も充実している。強い人と指したければいつでも24があるし、今の現役生をうらやましく思った。

 しかし、なぜかみんな定跡の勉強が足りない気がする。自分の中高時代より格段に情報にあふれているはずなんだけど、技術者のレベルが上がった気がしないのと同じ現象なのかな。

 飢えていないと必死になって食べないというか、あるものを片っ端から吸収するのは必然だが無限にあるものから選別して取り込むのは大変というか、蓄える必要がないから容量が減ってしまうというか。

 「その手は古いですよ。今の定跡ではそこは…」くらい言われてみたいナ。OBが勉強熱心なのも困り者か。もっとも、俺も中高生当時は変な定跡ばっかり覚えているくせに主流の戦型が苦手で、いつもA布やT朋に負かされていたのだから人のことは言えないな。万年二位三位だった俺らと違って、今の現役生は団体優勝や個人での全国大会上位入賞の実績を挙げているし。

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