後手番一手損角換わり

投稿者: | 2004年9月11日

 先日、羽生が王位復位を決めた王位戦第五局でも戦われた後手番一手損角換わりだが、おもしろいと思うのでここ一、二ヶ月の間かなり指している。

 不思議なことだが、R2200〜R2300台で自ら角換わりを指向してくる人ですら、角換わりの駒組みの知識がないことがあり、簡単に作戦勝ちになることが多い。確かに角換わりを解説した本は意外と少ないし、実戦例も最新研究を織り込んだ難解なものが多いためアマには人気がないのだろう。(そのうち東大将棋道場シリーズが出るかも)

 それを逆に捉えると、強引に角換わりに持ち込む後手番一手損角換わりは非常に有効な戦法と言えそうだ。横歩取り中座飛車もたしかに有力だが、研究が進んだ現在では先手に選択肢が多く、変化も多岐にわたり定跡が日進月歩なので、相手が研究していた場合に未知の局面に持ち込まれるリスクが大きい。プロのように日夜棋譜を手に入れて研究し、相手のことを知った上で対戦するのでもない限り、一発勝負には向かないだろう。

 そんなことを考えながら何十局も指していたが、今日、ついに完勝譜を作り上げることに成功した。完璧な序盤で作戦勝ちし、85歩の保留を活かして85桂と跳ねる仕掛けから一方的に攻め潰して圧勝。これは気持ちよかったなあ。(・∀・)

 明日もチャンスがあれば使うかもしれないけど、社団リーグ三部だと相手がオサーンばかりなので、そんなこちらの研究などおかまいなしに力戦に持ち込んでくる可能性が高い。まあ、それもおもしろいのだが、早く上の部に昇級して若い同士で火花を散らせたい…というのは参戦初年度のくせに贅沢かな?(・∀・)

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