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プログラマーという仕事

 よそで仕事をしても自社の仕事は残るので、自分が手でやってきた業務をプログラムに投影、実装し、もって引き継ぎとする。やっぱりコンピュータに仕事をやらせて少しでも人間様は楽をしないとなあ。

 そう、プログラマーというのは、まさにコンピュータに仕事をさせるプロのはずである。ところが、肝心の自分の仕事を、コンピュータに任せて楽をしているプログラマーというのを見たことがない。なぜだろうか。

 苦労して自動処理プログラムを書き上げ、「さて、これを動かし始めたら一時間はかかるな。休憩するか。」と周りに聞こえるように声に出して休憩、などということが雰囲気的に許されない。言い訳がましいさぼり屋だ、と周りから白眼視されるのがオチである。「俺って天才!」な(実は大したことのない)ひらめきを連発するなど、頑張って実装した分くらいは休んでもよさそうなのに、目を皿にして実行ログを追うくらいやらないと周りは納得しない。

 しかも、そうしたプレッシャーに何とか打ち克ち、「それでも待つだけなんだからちょっと一服してくるぞ!」と大股歩きで出ていったときに限って、戻ってみたら開始10秒でエラー終了していたことを知り愕然としたりする。コンピュータには裏切られ、バグを出せば人間に叩かれる。踏んだり蹴ったりだ。

 また、たまにすばらしい集中力を発揮して、予定より短納期で仕上げても楽になることはない。次からはよりきつきつのスケジュールの仕事が振ってくるだけのことである。仕方がないから、余った時間もソフトの評価やライブラリの整備などに充て、仕事をしているアピールをすることになる。つくづく割りに合わない職業である。

 目をキラキラさせた少年に、「将来は○○さんみたいなプログラマーになりたいです!」なんて言われるたびに、すかさず「プログラミングの仕事なんていいことないよ!趣味にしとけよ!」と正しく導く義務まで負っている。自分の職業を子供にお薦めできないとはなんと情けないことか…。豚鮭定食でも食ってなさいってこった?

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