- Morte Macabre「Symphonic Holocaust」
AnekdotenとLandberkからメンバーが参加して作られたホラー映画のトリビュートアルバム。Landberkはまだ聴いたことがないのだが、Anekdotenが秘めるクリムゾン的凶暴性が抑えられたこのサウンドは彼らの影響なんだろうか。ゆったりしたリズムに乗り、メロトロンがひたすら哀しみの琴線をなでる。
メンバーとそれぞれの担当パートは:
- Nicklas Berg (Anekdoten)
- mellotron, fender rhodes, theremin, sampler, guitar, bass
- Peter Nordins (Anekdoten)
- drums, percussion, mellotron
- Reine Fiske (Landberk)
- guitars, mellotron, violin, fender rhodes
- Stefan Dimle (Landberk)
- bass, mellotron, moog
となっているが、全員がメロトロンにタッチしているのがわろた。
曲調はどれも暗いがあまりホラーな感じはせず、むしろアンビエントと言えるかもしれない。とはいえ、最後の表題曲は18分近い書き下ろしの大作で、Anekdotenの曲と言われても納得できそうな激しさと緊張感を見せる。こういうimprov含みの曲をライブでやってくれたらすばらしいなあ。
- Arkham「Arkham」
これはSoft Machineの、特に「Third」時代のファンなら100%買いだよね。のちのUnivers ZeroのDaniel Denisの、強烈なSoft Machineへのあこがれが痛いほど出ていて、音質までThird並みである。Denisがワイアットばりの小気味のいいドラミングを連発すれば、流麗なオルガンはラトリッジ風、そこに絡むベースラインはホッパーの奔放性そのまま。こういうロックとフリージャズの心地よいブレンドは案外少ないんだよね。Soft MachineやMatching MoleやHatfield’sで行き止まりと思ったら、こんな一枚がありましたとさ。
あ、そういえば最近、J SPORTSのコマーシャルでMatching Moleの”O Caroline“が流れてたよ。潜在需要はあるからこうどんどん供給してくれるといいなあ。(なんで在庫切れなんだ…)