具の乏しいカレールー丼のおかげで、いきなり野菜不足感が満点になってしまった。欽ちゃんもびっくりだ。そのままひごもんずにはしごして、野菜ラーメンを注文した。
こういう雨の日は、傘立てに自分の傘を立てるのが厭だ。取られるとひとたまりもないからだ。しかしここでは店員にうながされて立てることにした。つい、人が出入りするたびに殺気立った視線を送ってしまう。せっかく吉野家を出たのに、カレールー丼の不満足感と相まって気分が殺伐としてきた。
さっそく運ばれてきた野菜ラーメンはなかなかよかった。ひごもんずのラーメンは、コショウをたっぷりかけるとおいしい。やけどをしないように気をつけながら、野菜を、玉子の効いた麺を、スープを、味わって平らげた。プハー
ひごもんずは何年か前にリニューアルしたのだが、それ以前はやけにまったりした単調な味のスープで、アクセントにコショウでもかけなければ食べるうちから飽きがくるような代物だった。ところが、フレンチのシェフがプロデュースしてスープを大幅に改良した結果、今のように人気店になったわけだ。それでも週に二回は食べる気がしないけどね…。ひさしぶり、特に病み上がりにはうまい。こないだの光華のラーメンもそうだが、コショウの効いたスープがしみわたるようだ。