結局、阿佐ヶ谷の某イタリアンの店の予約が取れず、三人で荻窪に移動。荻窪でよこちゃんと合流してピッツェリアへ。前に姫とRollingと三人で行くはずだったけど行けなかった店だ。秘密にしろと言われるかもしれないので名前は伏せておきますが、線路沿いのお店です。
さて、前菜を注文しつつ、ピッツァを待ちます。まずは六品盛り合わせ。いずれも小品ながら、四人で取り分けやすいのがうれしい。レンズ豆、というか豆食はひさしぶりかも。タコのマリネもそうだし、なんか最近の食生活にはあまり満足できていなかったので、いろいろ食べることでほっとした。
そして天使海老。殻ごと食べるのは、ヒトとしての至福だね。海老のしっぼとか頭を残すのはいつも不本意なので、たまに丸ごと食べて思いを晴らすのだ。
もっと野菜を食べたいよね、ということでパプリカ、ズッキーニ、タマネギなど色とりどりの野菜の温製サラダ。これ、料理の名前は何だろう。トマトなしのラタトゥイユみたいな。そして、白くてサクッとした野菜は何だったのかな。じゃがいも?
さて、お待ちかねのピッツァが届きました!季節の一品、菜の花のピッツァです。話に聞いたとおり、いや聞いた以上においしい。見た目は生地がモチモチフカフカに見えるかもしれないが、ぜんぜん違う。薄い生地を二枚貼り合わせたような、あっさりした生地に、ポッテリ肉厚ながらしつこくないモッツァレラチーズ、そして春の香りそのものを運ぶ菜の花。火の通り方が絶妙で、シャキッとした食感を残しつつ、生っぽさは完全に消えている。えぐみや辛みといった尖った個性はほどよく押さえられ、自然の甘みを楽しめる。これは逸品だ。
続いて、ピッツァ・カプリチョーザ。トマトソースもうまいねえ。やわらかいアーティチョーク。今日もすごく寒いけど、春を先取り。
生地は薄いけどしっかりしているから、破れてソースが漏れるなんてことはない。手で食べてもまったく手を拭く必要がなかった。
三枚目は姫のおすすめの一枚、トニーノ。リストのいちばん下にあるだけあって、具の種類がたくさん。ビアンカに生トマトというベースがあっさりしていておいしい。ちりばめられたシーフードは取り合いになっちゃうかもしれないので、喧嘩にならないよう、気の置けない仲良しどうしで行ってみて。
繰り返すけど、生地はモコモコしません。今日は俺は風邪、姫も直りかけ、よこちゃんは寝不足、とみんな体調がよくなかったから三枚だったけど、普段なら一人一枚食べられます。男ばかりなら人数+一枚くらいいけるかも。上手に大小差を付けて切ってくれるから、胃袋に差があっても平気。
最後に、タケノコ入りゴルゴンゾーラのリゾットを掬い、女性陣はデザートをつまんで、コーヒーでしめて終了。みんな満足。ワインが白二本で一人六千円弱。たまの週末には、こんな幸せもいいんじゃないでしょうか。