ちょうど2月の頭にA級順位戦のクライマックスが到来したので、名人戦寄付速報に登録して中継を堪能した。やはりA級の将棋は違う。
中でも羽生-谷川戦は濃かった。終盤の、86飛と王手で金を取れるところで85歩と打った手には驚愕。金を引かれて金三枚の金冠となり、かたや手薄な米長玉。玉頭で金を取るはずだった飛車が手に乗って3筋に展開し、下段飛車を痛烈に咎める。最後は67銀で鮮やかに討ち取った。震えるほどに感動したよ。
郷田-阿部戦も、最近よく見る相矢倉後手45歩型の好局。72銀にはまじかよと思ったが、馬を封じ込め、あとはほぼ5筋からのと金攻めだけで押し切った。右の銀桂がまったく働いていず、角銀交換で攻めが細く見えたが、角を手に入れる69飛が絶好だった。阿部もあれさえ食らわなければ綾があった気がするが…。してみると、めげずに実力を蓄えてきた郷田に、ついに運気が訪れたか?谷川が敗れたため、最終局を残して名人挑戦が確定!(・∀・)!
そのほかは今ひとつぱっとしない感じがしたが、それでも双方の執念がにじむ将棋ばかり。深浦-久保戦は深浦の上ずった金銀が空中分解しただけの残念な一局だったものの、佐藤(康)-藤井戦は佐藤の意欲的な序盤から、藤井の右四間攻めを佐藤が受けて立つというおもしろい戦いになった。三浦-丸山戦は今ひとつよくわからない将棋だが、お尻に火がついて丸山も本領を発揮したというところだろう。
月500円だが、この一日分だけで元がトレタ\(^o^)/!
さあ、森内との名人戦七番勝負が楽しみだ。この二人ならやはり相矢倉が見たい。角換わりや相掛かりにも期待。でも、そういう期待を外してそっけなく飛車を振ったりするのも森内なんだよな。ああ、何にしても開幕が待ち遠しい…。