社団リーグ戦最終日(1)

投稿者: | 2005年11月27日

 今日は将棋の社会人団体リーグ戦最終日。我らが「武蔵」チームは現時点で単独4位。こないだの団体個人戦で幸運にも勝ち点0.5をもぎとったおかげで、不安のあった勝ち数を気にしなくてよくなったのが大きい。

 さて、我々のいる2部リーグ赤では2位までが無条件昇級、3位と4位が上位との入れ替え戦となる。しかし、1部チームとの入れ替え戦となればさすがに勝ち目は薄いので、なんとか2位以内に入りたいところ。かなり厳しいが…。

 今日は会場が今までと違う浅草で、しかも当番なので設営の力仕事に協力しなければならない。頭脳と精神のスポーツと言えども、やはりそれを宿す体の調子がいちばん大事だ。特に、3試合目、4試合目となれば、脳みそを含めた体力勝負という側面が強いのは否めない。

 初めて使う会場ということで、やはり運営側の段取りもままならない様子で、準備にはかなり手間取った。まあ、半分眠った頭を覚ますにはちょうどよかったけども。

 第一試合は対「日大桜棋会」戦。自分は正直言って最近不調で、ここ二日の成績は2-6とぼろぼろだ。気持ちが乗らない原因は自分でもわからないが、今日の舞台は立て直しのチャンスと思い、周りと士気を共有して戦った。

 初戦は副将で臨む。相手は迷いもなく初手56歩からゴキゲン中飛車に。もしかすると、今年の社団戦で飛車を振られたのは初めてかもしれない。若干不意を突かれ、作戦負けに陥ってしまう。敢えて大捌きを受けて立つも、玉が薄くて話にならない。相手の高美濃を端攻めで揺さぶったが、一手ずつ足りない感じだ。

 アクロバティックな両取りから厳しい詰めろを凌ぎ、なんとか勝負形に持ち込んだが、高美濃の48玉型はしぶとい。二手スキの掛からない形に苦戦は決定的となった。しかし、こちらに有利な要素がひとつだけあった。それは持ち時間である。社団戦は30分30秒で行われるが、一手差の将棋を、30秒の秒読みの中でリードを保って勝ち切るのは簡単なことではない。

 こちらの狙いはそこにあり、確かに、静的に見れば形勢は悪いが、自分が20分の持ち時間を残した状態で相手が秒読みに入ったとき、これはいけそうだと思った。

 少しずつ差は縮まっていき、最後は思惑通り、詰まない王手ラッシュをかけてきたのを冷静にしのいで逆転勝ち。まったく攻めに働かなかった82の飛車の横利きに助けられたのが象徴的だった。チームも4-3でなんとか勝利。

 ほっとしていたところに、3位だったチームが敗れ、代わって我々が3位に浮上したとの報が入る。おお!これで入れ替え戦圏内は堅くなったか。自然と意気も上がってくる。ちょっと気がかりだったのは、大将で出たIさんが、振り飛車の華麗な捌きで優勢を築きながらも逆転負けを喫してしまったこと。横で見ていて、やはり2部は楽ではないのだと気を引き締めた。

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