二時間ちょい寝て初台へ。今日はついにExpresso GONG日本ツアーの日本初演だ。
GONGと言えばDaevid Allen在籍時のサイケなスペースロックがまず頭に浮かぶが、このライブの告知をきっかけに、いわゆるPierre Moerlen’s GONG、「Gazeuze!」と「Expresso II」、そしてGONGZILLA名義のアルバムなどを聴き始めた。ケレン味のないジャズロックも(・∀・)イイヨネ!マリンバとヴィブラフォンの魅惑的な音色とうねるギターを楽しみに会場に向かった。
Doorsは初台の甲州街道北口を出てすぐ。中に入ると、ちょうどMorsof with 金澤美也子によるオープニングアクトが始まっていた。これがなかなかよくて、また聴いてみたいと思った。躍動的なドラム、エッジのきいた骨太のベース、やわらかくなめらかなサックス、Mike Ratledgeノリのキーボードのアンサンブルが魅惑的。特に最後の曲がよかったなあ。
小休止を挟んで、さあ、ついにGONGが出てきたよ!
- Hansford Rowe – bass
- Bon Lozaga – guitar
- Benoit Moerlen – vibes, marimba
- Sam Aliano – drums
Benoitのヴィブラフォンとマリンバがとにかくかっこいい!速い!マレットを3,4種類使い分けているし、持ち方もいろいろ。ヴィブラフォンもマリンバもいい楽器だね。正直言って、マリンバの余韻があんなに豊かだとは思わなかった。途中、長いソロタイムがあったけど、放っておいたら何十分でも弾いてそう。マレット4本を表情豊かに、自在に操る様子に魅了されました。パートの合間の仕草もおちゃめで、いきなりファンになってしまったよ。
マイクも取るHansfordのベースの指捌きは実にセクシー。感情が入ってくると、しゃがんで中腰になって弾きまくる。後半は、「プログレッシブミュージックというのは、何でもやっていいということなんだ。歌もうたえるよ。」と言ってギターのBonとともに歌も披露した。来年にニューアルバムを出すそうだから、なかなか楽しみ。Expresso GONGがプログレッシブジャズロックで、GONGZILLAがそのヘヴィ路線としたら、これはちょっとブルージーな挑戦かも。ホンワカした不思議なギターもおもしろい。
ドラムのSamもパワフルですばらしかった。ソロではスネアをハンドドラムで叩いて見せてくれたし、シュアなテクニックで元気いっぱい。
メンバーはみんな終始笑顔を絶やさず、観客とともにライブを心から楽しんでいる様子が伝わってきた。音のバランスもよく、大成功だったと思う。会場入りが遅かったので椅子席には座れなかったが、前半はステージのあるB2Fで臨場感を楽しみ、後半はB1Fからの見下ろしでドラムや鍵盤打楽器のプレイを堪能できたのでよかった。
休憩を除いても3時間近く演奏したんじゃないだろうか。とにかく楽しくて、長かった。(笑) すばらしいライブでした。感銘を受けた!
後日追記。3時間近くは大げさでした。(笑) でも充実していたからそう感じたのだ。そして、ほかの方のライブリポートを見て思い出した。アンコールでZappaの”Peaches En Regalia” (「Hot Rats」の頭)をやったんだよ。びっくりした!確かにマリンバにぴったりな曲だよね!