ああ。ひさしぶりにLiquid Tension Experiment (1st, 2nd)を聴いていて、つまらないと思ってしまった。特にimprovパートが単調で退屈な感じ。同時期のKing Crimsonの方が三百倍いいな。まあ、後のDream Theaterに向けてのexperimentという位置づけで聴けばいいのかな。Acid RainもDTバージョンの方がかっこいいし。
続けてDream Theaterのここ二作くらいを聴くと、案の定だめだった。耳に残るのはかっこいいリフよりもバラッドの歌メロばかりだったりする。
どうやら、何度も聴き込んで「すごい」に達した後は下降線となり、やがて「へー」から「フーン」へと感動レベルが下がってしまうようだ。精神的なスタミナが足りないのか、聴いていて疲れちゃうんだな。熱くなれないのは楽器をやらないせいかも。
むしろ最近は「Majesty Demo (1986)」(amazonにはないがそんなに入手困難ではないはず)や「When Dream and Day Unite」が耳に心地いい。日本音階と変拍子の相性のよさを、はち切れんばかりの大胆かつ小気味よいプレイで炸裂させている。
僕が彼らのアルバムでいちばん好きなのは「Awake」だ。動静のめりはりの聴いた展開、隙なくちりばめられた細やかな装飾、張り詰めた緊迫感と深い耽美性の対比がすばらしい。もちろん「Images And Words」も比類ない傑作だし、「Scenes from a Memory」も作りものっぽさを除けば言うことない作品だけどね。