紙のノートは縦長なのだから、PCの画面も縦長の方がいいんじゃないか。そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。

 ところが、実際にピボット対応のモニタで縦長画面にして、ターミナルやエディタを全画面にして使ってみたら、短時間でものすごく疲れた。目の上下運動だけならまだしも、首も動かさなければならなかったのである。なぜか。

 それは、ターミナルを使っていればわかるだろう。表示は上から下に流れる。つまり、使っているうちにカーソル行はいちばん下にくるのだ。いちばん下が定位置と言ってもいい。下ばっかり見ているのも窮屈な気分になるので、たまにCtrl+Lで画面をリフレッシュする。あるいは、エディタやページャを起動する。そこで目線は一気に画面トップに大移動させられる。ここで画面が縦に長いと、眼球運動だけでは済まず、頭部ごと上に向けなければならない。これが首の負担になる。これはエディタでもほぼ同様だが、エディタの場合はカーソル行がボトムに来ないように固定したり、スクロール時の行数を調整する機能があるからまだいい。

 とはいえ、情報として一目で把握できる分量は、自分の場合せいぜい40行程度なので、それ以上表示されてもうれしくない。スクロールやジャンプを活用する方がナビゲーションの効率はいい。プログラミングの習慣としても数十行を超えるようなコードブロックは避けるものだし、少なくともプログラマーにとって縦長の画面はさほど利点はないと思う。

 むろん、ドットピッチが狭ければこの問題はないが、細かいフォントは視認性を損なう。

 縦長が望ましいのは、紙指向の作業のときかな。A4縦の文書を読み書きしめたり、縦長のポスターをデザインしたりするとき?


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