駒を買う

投稿者: | 2004年8月12日

 将棋が趣味のくせに、家には一組の盤駒もないのはちょっと恥ずかしい。どうしても必要なときはソフトで並べたりしていたが、やはり詰将棋を創ったりするには盤に並べないとアイデアが沸いてこないので、一組買うことにした。

 文書の電子化が進んでも紙をなくすことができないのと同じで、本物の盤駒の役割がなくなることはないだろう。マウスで一つ一つ駒を選んでは配置するというのは非常にイライラする作業だが、本物の駒なら両手でぱっぱとすばやく並べて動かすことができるし、何より指に触れる感触と質感が豊かな発想をもたらしてくれる。

 購入にあたり、まずは材質について考えた。実用本位で言えば、大会などで主流のソフト盤(合成樹脂)とプラ駒だろう。なんと言っても安いし、キズもつかず惜しみなく使えて手入れ不要、かさばらないので持ち運びも簡単だ。しかし、質感や手触りということを考えたとき、やはり木には代え難い魅力がある。どうせ一組だけ買って大事に使うつもりだからと、木駒に決めた。

 次は書体だ。高級感でいえば、やはりメジャータイトル戦で多く使われる菱湖が随一だろう。きりっとした右上がりの堂々たる書体は、一つ上の品格を感じる。また、錦旗水無瀬のようなポピュラーな書体も捨てがたい。だが、彫埋駒や盛上駒のような高級品ではなくふつうの彫駒を買うつもりなので、プラ駒でも多く採用されているこれらの書体では、高級感を感じられない可能性がある。プラ駒の形状は彫駒と同じなので、指触りが似ていて寂しいかもしれない。

 ということで、一字彫り駒にした。見た目が簡明なので詰将棋にも向いていると思うし、テレビなどで見るわりに自分では使ったことがないので、前からちょっとほしいなと思っていたのだ。

 オンラインショップを探していたら、「天童佐藤敬商店」に「今月のおすすめ商品」として二寸盤とのセットがあったので、思わず飛びついた。送料・税・代引手数料込で二万円ジャストというのは安いなあ。注文したら、翌日発送するとメールが来たよ。到着がたのしみだ。早く(・∀・)コイコイ

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